株式会社フォーシーズ様
株式会社フォーシーズは、ピザーラブランドを展開するフードサービス企業です。アルバイトスタッフのトッピング習得を支援するゲーム型学習アプリ「ピザーラマスター」の開発にあたり、マイナビTechTus Engineeringにご依頼いただきました。
要件定義から開発・納品まで約6.5ヶ月のプロジェクトを経て、リリースから約1年4ヶ月で総利用回数77,000回超という成果を上げています。今回は、プロジェクトを担当されたご担当者様に、導入の背景から開発を終えた率直な感想まで、詳しくお話を伺いました。
開発プロジェクト概要
支援前の課題
支援内容
支援後の成果

株式会社フォーシーズ 福井様
ピザーラブランドの運営を担う株式会社フォーシーズにて、アルバイトスタッフの教育・オペレーション改善を推進。今回のアプリ開発プロジェクトを主導。

マイナビ 営業担当

マイナビ 開発サポート担当 久保


まず、今回のプロジェクトの背景と目的を教えてください。

私は弊社のピザーラ事業を担当しているのですが、トッピングのオペレーションは覚えるのがなかなか大変で、どうにか改善したいという課題がありました。
現場からも「もっと覚えやすいツールが欲しい」という声が上がっていたので、そういったものが作れないかというのが背景となっています。
実は以前、エクセルで作った似たようなシステムが一部の店舗で使われていたこともありました。
しかし、今のスタッフの皆さんはスマートフォンでさまざまなゲームを楽しんでいますし、そのレベルのものを提供するのはなかなか難しいと感じていました。
そこで、外部の力を借りてちゃんといいものを作りたいと考えました。
自社内にアプリ開発のノウハウはまったくありませんでしたし、私自身もそういった経験はなかったので、一緒に進めていく会社を探したいというのが最初の課題でした。
このアプリを通じて、アルバイトスタッフがオペレーションをしっかり習得できるようにしたいというのはもちろんですが、覚えることへのハードルを少し下げてあげたいという思いもありました。
上からも「楽しみながら学べるものが欲しい」という話があったので、ゲーム性を取り入れたものが作れないかというところから、このプロジェクトが始まりました。

発注先はどのように探されたのですか?

まず、社内の各セクションの知り合いに「こういうものを作りたいのだが、できる会社はないか」と声をかけて回り、取引のあるベンダーを紹介していただいたこともありました。
しかし、ゲームアプリのような開発は弊社としての実績がなく、内部システム系のベンダーさんが多い中で、なかなか条件に合うところが見つかりませんでした。
そんなときにBtoBマッチングサービスを見つけて、上に掛け合ったところ「やってみよう」ということになりました。
そこからいくつかの会社をご紹介いただいたのが最初です。

複数社の中から、マイナビを選んでいただいた決め手は何でしたか?

いくつか超えなければいけない壁があると思っていました。
まず一つはセキュリティです。
レシピは機密情報ですので、それが外部に漏れない体制が作れるかどうかを最初にしっかり確認させていただきました。
その上で、やりたいことをいくつかの会社にお伝えしたのですが、その中で「自分が思い描いているものに一番近いことができそうだ」と感じたのがマイナビさんでした。
お二人の受け答えや、人としての安心感もありましたし、サポート体制もしっかりしていそうだと感じました。
また、自分の中には作りたいイメージがあったものの、それをどういう形にすればいいか分からなかったので、「このシステムに当てはめます」という型にはまったやり方ではなく、自由に設計できる柔軟さを感じられたのも大きかったです。
あとは、マイナビさんは大きい会社なので、そこの安心感というのも正直ありました。

私たちとしても、ピザのオペレーションをゲームにするというのがどんなふうになるのか、最初はイメージが湧きづらい部分がありました。
そのため、まずは開発チームと一緒にラフな案を練りながら、打ち合わせを進めていました。

福井さんがとても具体的な質問をしてくださったのが印象に残っています。
「ここはどうなっているのか」と細かく聞いてくださったので、私たちも明確な答えを準備しようと、やり取りを重ねながら認識を合わせていった記憶があります。
また、提案を進めていく中で、事前にビジュアルとしてイメージできるものがあればわかればありがたい、というお言葉を頂きました。
そこで見えるものを作ってお見せしたところ、「イメージがつきました」とおっしゃっていただいたのが印象に残っています。

開発を通じて印象に残った点、そしてリリース後の成果を教えてください。

まず印象的だったのは、とても細かい部分にまで気づいてご提案をくださったことです。
私も一緒に担当した者も、システム開発は初めてでした。
やりたいことはあっても、それをどう伝えればいいか分からない部分や、自分たちでは気づけない点がたくさんあったと思います。
そういったところを「これはどうしますか」「これはどうなっていますか」と逐一確認してくれたので、非常に安心感がありました。
また、レスポンスがとにかく早かったです。
すぐに回答できないものでも、リアクションをすぐ返してくださったので、それがスムーズに進める上でとても良かったと思っています。
途中、こちらの都合でスケジュールを調整してもらう場面もあったのですが、柔軟に対応してくださったのもすごく助かりました。

非常にしっかりと細かく回答してくださったおかげで、最初こちらが想定していたこととは異なる点が明確に浮かび上がり、チームとして確認が止まることなく進められた印象があります。

システムの動きについてご経験がないとのことでしたが、認識のズレが生じた際にも、細かく確認し、深掘りして話していただいたことで、チームとしての理解が深まった部分が大きかったです。

要件定義フェーズのデザインでFigmaを使用していたのですが、最初は分かりづらい部分も多かったと思います。
しかし、真剣にフィードバックをいただいたことで、最終的な成果物にもしっかり反映されたのだと思っています。

リリース後の成果はいかがでしょうか?

リリースから約1年4ヶ月が経ちましたが、総利用回数は77,000回、総利用時間は1,750時間になっています。
1回のゲームが3〜5分程度であることを考えると、かなりの数を使っていただいていると思います。
現在も月平均で約100人の新規登録があり、月に約5,000回利用されています。
また、単にアプリを作っただけでなく、社内の仕組みに組み込めたことも成果です。
アルバイトの昇格制度の中にこのアプリのクリアを条件として取り入れたり、アルバイト出身の社員が評価を受ける際の基準の一つにもなっています。
これまでは実際に食材を使ってピザを作ったり、紙に書いて覚えたりする必要がありましたが、アプリなら食材のコストもかかりません。
また、注文頻度の低い商品は現場で作る機会自体が少ないため、アプリを通じて全員が等しく学べる環境ができたのは、作って本当に良かったと思える点です。

仕組みの中にまで組み込んで活用していただいているのは、私たちとしても非常に感慨深く、嬉しい限りです。

今後の展望についても聞かせてください。

1年半近く使ってきた中で、もう少し機能を追加したいとか、利用をさらに上げるための仕組みが必要だなと感じているところがあります。
そのあたりをまたご依頼してパワーアップさせていきたいと思っています。
また、今回開発した「ピザーラマスター」に蓄積されたデータを活用して、今は「覚える」ためのシステムですが、次は「覚えていなくてもできる」仕組みを作りたいと思っています。
現状、店舗にはレシピ表が50商品ほど並んでいるのですが、見つけるのが大変ですし高い位置にあって見えづらいこともあるため、データをデジタルで表示させる仕組みなどを検討しています。
アプリのランキング機能についても、現在は個人間でしか見られない状態ですが、期間を区切ってトップ10の人を表彰するなど、スタッフのモチベーション向上に繋がるような仕掛けも今後考えてみたいですね。

今後の展望をお伺いして、私たちの方からも新しい目線でご提案できる部分がきっとあると感じました。

今回ご一緒させていただいた中で、私たちとしても足りなかった点や課題が見えてきた部分もあります。
そのあたりは今まさに力を入れて改善しているところですので、ご期待いただければと思っています。